ベートーヴェン ピアノソナタ 第10番 作品14-2
ピアノソナタ 第10番 Op.14-2
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Sonate für Klavier Nr.10 op.14-2
ベートーヴェンのピアノソナタと聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは《悲愴》や《月光》、《熱情》のような大曲かもしれません。
でも、そんな華やかな名作たちの陰で、ひっそりと輝いている曲があります。
それが、《ピアノソナタ ト長調 Op.14-2》です。
実はこの曲、全音のソナタアルバム1巻にしっかり収録されています。
それは、音楽としての美しさだけでなく、学習者にとって大切な技術が自然に身につく曲だから。
そして何より、ピアノを続けるうえで避けて通れない“あの壁”──
左右の「2対3」です。大曲でいきなり挑むより、まずこの曲で体に馴染ませてしまうほうがずっと楽。
私はこの曲を弾くたびに、「ああ、ここで2対3を覚えたら、この先がぐっと楽になるのになぁ」と思います。
第1楽章は、明るくて軽やか。小さなフレーズが会話するように進んでいきます。
第2楽章は、静かで穏やかな変奏曲。心の中にそっと灯りがともるような優しさがあります。
第3楽章は、短くてユーモラス。ベートーヴェンの遊び心がのぞく、かわいらしいスケルツォです。
どの楽章も、無理なく弾けるのに音楽としての満足感がしっかりあって、練習していてとても心地よい曲です。
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