バッハ インヴェンション 第10番 ト長調

バッハ インヴェンション 第10番 ト長調

Invention No.8 d-moll BWV 781

Johann Sebastian Bach(1685 - 1750)

今から300年以上前、1723年ごろにバッハが長男のためにまとめたのが、2つの声部からできている《インヴェンション》です。

この曲集には、右手がメロディで左手が伴奏…というような決まりきった役割はありません。

どちらの手も、ときには主役として歌い、ときには相手をそっと支える役に回ります。

その“2つの声が会話するように進んでいく感じ”がとても魅力的で、ショパンやシューマン、ドビュッシーなど、後の作曲家の作品にもつながる大切な感覚だなと思います。

バイエルやブルグミュラー、ソナチネではどうしても右手メロディ・左手伴奏に偏りがちですが、インヴェンションはその枠を軽く飛び越えて、音楽の本質に触れさせてくれるようなところがあります。

そして今は、当時にはなかった動画という楽しみ方があります。

ピアノだけでなく、フルートやヴァイオリンなど他の楽器で演奏されたインヴェンションを聴くと、フレーズの歌わせ方や息づかいがとてもよく分かって、ピアノで弾くときのヒントにもなります。

同じ曲でも、楽器が変わるとこんなに表情が違うんだな、と気づかされるのも面白いところです。

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