ショパン 前奏曲 3番|左手の親指を鍛える(ハノンの代わりに)
ショパンの前奏曲(プレリュード)第3番は、速く弾くのが難しい曲です。
ただ、レッスンでは「速く弾くこと」よりも、左手の親指の使い方を身につける曲として取り組んでいます。指の練習というと、チェルニーやハノンを思い浮かべる方が多いと思います。大人の方には、同じ動きを曲の中で練習できるほうが、続けやすいと感じています。
Chopin Frederic (1810-49)
24 préludes op.28-3
第3番(ト長調)とは
前奏曲(プレリュード)は、もともとほかの曲の前に弾く導入の曲という意味ですが、ショパンの前奏曲は、それぞれが1曲として完結した独立した小品です。全部で24曲あり、すべての調で1曲ずつ作曲されています。第3番はト長調の曲で、左手が細かく動き続け、右手が旋律を歌います。
この曲で練習するのは「親指の返し」
第3番の左手では、親指をひっくり返す動きが何度も出てきます。ここで多くの方に見られるのが、次のような状態です。
・親指に力が入っている
・親指と人差し指の間がつまって、隙間がない
・各指の付け根の関節(第三関節)がへこんでいる
この状態だと、親指がスムーズに返らず、音も硬くなります。レッスンでは、「親指の力を抜く」「親指と人差し指の間に空間をつくる」「指の付け根をへこませない」ことを意識してもらいます。曲の中で繰り返し練習するので、無理なく身につきます。
なぜ曲で練習するのか
指の練習曲は、同じ動きの繰り返しなので、大人の方は飽きたり、続かなかったりすることがあります。この曲なら、練習した成果がそのままショパンの音楽になります。
速く弾けなくても大丈夫
曲のとおりの速さで弾くのは難しい曲です。レッスンでは、ゆっくりのテンポから始めます。まずはゆっくりでも、曲として最後まで弾けるようにすることを目指しましょう。
手が届かないときは
音の幅が広くて手が届かない箇所は、音を省いたり、弾き方を変えたりして、一人ひとりに合わせて調整します。
こんな方におすすめ
・ハノンやチェルニーが続かなかった方
・左手の親指がうまく使えない方
・ショパンを弾いてみたいが、長い曲は不安な方
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