ショパン 子犬のワルツ(Op.64-1)|♭5つ、力を抜いて指を伸ばすコツ
ショパンの「子犬のワルツ」(ワルツ第6番 Op.64-1)は、大人の方でも弾けます。♭がたくさん付いた楽譜を見て、ためらう方が多い曲ですが、大人の長い指を、丸めずに伸ばして弾くと、案外弾きやすくなります。レッスンでは、お手本を見せながら、その弾き方をお伝えしています。
Chopin Frédéric (1810-49)
Waltz Op.64-1
「子犬のワルツ」(Op.64-1)とは
変ニ長調(♭5つ)のワルツです。「子犬のワルツ」は通称で、ショパン自身がつけた名前ではありません。子犬が自分のしっぽを追って回る様子から生まれた、という話がよく知られています(諸説あります)。プロが弾くと、約1分半の短い曲です。
♭が多くて、ためらう楽譜です
♭が5つ付いているので、楽譜を見ただけで難しそうに感じます。さらに、プロの演奏はとても速く、「あんなに速くは弾けない」と諦めてしまう方もいらっしゃいます。ですが、最初から速く弾く必要はありません。
レッスンでは、ゆっくりのテンポから始めます。ある生徒さんが、ゆっくり弾いた様子を「子犬ではなく、老犬のワルツですね」とおっしゃったことがありました。私は、それでもいいと思っています。ご自身のペースで、曲を楽しんでいただくのが一番です。
大人は、力を抜いて指を伸ばすと弾きやすい
大人の方は、2・3・4の指が、お子さんに比べてすでに長くなっています。指を丸めて弾こうとすると、かえって動きにくくなることがあります。長い指を、丸めずに、力を抜いた手で伸ばした状態で弾くと、案外弾きやすくなります。手に力が入っていると、速い部分で指が動かなくなるので、力を抜くことが大切です。
白鍵のどこを狙って弾くか
この曲は、黒鍵が多く出てくるので、白鍵を弾くときに、鍵盤のどのあたりを狙うかが大切です。目安は、白鍵と黒鍵の境目あたりです。ただし、手の大きさや指の長さによって、合う場所には個人差があります。
どのあたりが合うかは、文章だけでは伝わりにくいところです。レッスンでは、実際に弾いてお見せして、手の位置や動きを目で確かめていただいたうえで、ご自身の手に合う場所を、一緒に探しましょう。
手が届かないときは
左手の和音は、指使いを工夫することで弾きやすくなります。手の大きさや指の長さには個人差があるので、その方に合う指使いを、一緒に考えましょう。
こんな方におすすめ
・♭の多い楽譜に、ためらっている方
・子どもの頃に弾けなかった曲に、もう一度挑戦したい方
・指の力を抜いて弾く方法を、身につけたい方
・発表会で弾く曲を探している方
楽譜は、IMSLPでご覧いただけます。ショパン ワルツ作品64の楽譜
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